◉中古:旧筐体パッドマスク:基礎自論編

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こちらで様々な面の劣化状態について触れましたが私の中で最も致命的な劣化状態、裂傷(破れ)を省いた面の表面上の問題は誰もが表面のヤスり掛け(以降:面ヤス)で対応すると思います。

面ヤスの目的は、表面を一皮剥き今までの使用感をリセットしたり、デフォルト状態の面ではイマイチ反発や反応が悪いと感じた場合にプレイ環境向上するためのメンテナンスです。

話が前後しますが、おうち太鼓(太鼓フォースも含む)を所有される殆どの方は、一度は面を取り外した基盤を直接叩いたりプレイしてみたことあると思います。良い悪いは抜きにして、その時、反発や反応は良いと感じたのではないでしょうか?
と言っても常に面なしでプレイする人はいませんよね?

私は開発者ではないので他にも理由あると思いますが、そもそも面の役割は『太鼓としての外観の再現』が前提で次にプレイにおいて縁板、面板(合板製、樹脂製)に加わる衝撃の吸収、バチも含めて劣化促進防止、多重、誤反応など機械的な部分の制御、プレイヤーの身体的疲労の軽減、これら全てのバランスをとる大事なパーツではないでしょうか?

面ヤスの話に戻ります。面ヤス最大の注意点は既存で残された面の厚みが重要なポイントです。
表面に稼働時の使用傷や経年劣化があったとしても全体にある程度の厚みさえ残っていれば削りしろに余裕ありで調整幅も広がります。
逆に劣化が進み過ぎて全体の厚みが不足した面は削りしろが少ないため調整幅は狭くなります。
仮にこの状態だったとしても表面に限界突破(裂け破れ)のダメージなければ、ある程度の調整は出来ますが必然的に面ヤス作業はシビアになります。

適度な厚みが無い面の面ヤスは、リスクが付きまといます。勿論、状況に応じてペーパーの番手を使い分けジワジワ攻めていきます。性格や手先をひっくるめてゴール地点も変わるため一概に言えませんが納得出来るフラット状態に近づける過程で深い傷等を周辺に馴染ませようとすればする程、研磨量は増え元々厚みの無い箇所は更に薄くなり自ら先述の限界突破に近づきます。

面ヤスは、『縁の反応だけ良くしたい』など全面に手を加えないケースもありますが、個々の経験や感覚を頼りに出来るだけ凸凹のないフラットな状態を保つのが理想だと私は思っています。

話が変わりますが、私のように全体の美観までを気にする方は、面ヤス前の洗浄で取りきれなかった打面、側面の黄ばみや汚れ等を面ヤスついでに削り落としていませんか?

結局、私が何を伝えたいかと言うと『使用感がある面の面ヤスは最低限の研磨量で終わらせれば良い』これです。
元々充分な厚みの確保された使用感の少ない純正面、互換面であれば比較的フラットな状態からスタート出来るメリットと各々理想の状態まで削ったとしても今後のメンテで再び削れる厚み分を残せる可能性あります。
面ヤスは調整と言っても自ら表面を削り取る訳で面に対して確実に寿命縮めるダメージの追加作業です。

ここまで内容編集、確認、編集、確認、何回も繰り返しメチャクチャ時間掛かっていますが、やっと今回のテーマ直前まで辿り着けました…(笑)

殆どの皆さんが、認識、経験済み、私の勝手な自論、憶測、認識を長文で綴ってしまいすいません。

既に私のTwitterでアフター画像をご覧になられた方いらっしゃると思いますが、とにかくあの小汚い中古の面でも面ヤス無しであの状態まで出来ることを実感しました。

これ以降のブログも自論ありですが、次回から作業工程と途中経過の感想など交えお伝えしていきますので引き続き宜しくお願いします。